園長先生のおはなし
食欲の夏
夏風邪、夏バテなど夏が頭につく言葉は暑さで身体が弱ってしまったときに出る症状ですが保育園の園児たちは暑い中でも元気いっぱい水遊びをしたり朝夕の時間は園庭で遊んだりして過ごしていました。小さいクラスではヘルパンギーナや手足口病が流行って心配な時期もありましたが長い期間流行が続くことはなく、今は終息しています。先日身体測定で各クラスを回った際、身長が1センチ以上伸びている子も多く「すごい!いっぱい大きくなってるよ!夏だからかな?」と声を掛けると「違うよ!ご飯たくさん食べてるからね!」と答えが返ってきました。「何を食べたらそんなに大きくなったの?」と聞くと「ご飯!」「唐揚げ!」「お肉!」など。子どもたちには“暑いから食欲が落ちる”や“さっぱりしたもので済ませる”は関係なさそうです。また、「おばあちゃんのお家で食べた白いご飯やキュウリがおいしかった」や「みんなで食べたご飯がおいしかった!」と話してくれたお友だちもいて“きっと楽しい食卓だったんだろうな”と夏休みの光景を想像したり、私自身が小さい頃に祖父母の家でビニールハウスのキュウリやトマトを取って食べたことを思い出したりして懐かしい気持ちにもなりました。ちょっとしたきっかけで食べ物の話に発展し盛り上がった瞬間でした。「食育」と文字にしてしまうとかしこまった感じになってしまいますが、出かけた先でその土地ならではのものを食べたり採れたての新鮮野菜を食べたりすることも「食育」です。そして何よりも一緒に食べながら「おいしいね」と声を掛け合うことが一番身近な「食育」になると思いますのでご家庭でも是非意識してみてください。小さいころに経験した“味”や“匂い”はずっと体に残りますし食べ物の話は年齢や人を選ばず盛り上がり、大切なコミュニケーションのひとつになることは間違いありません。
園長 大沼千鶴子

